新潟県燕三条とは?

「燕三条」のワンセットで聞くことがあるかもしれませんが、上越新幹線の「燕三条駅」の名称はありますが、本来は「燕市」と「三条市」の2つの別々の市なんですよね。なので、今回私が行ったのは市町村で言えば、燕市なんですが、新幹線の駅としては燕三条に行ってきたというのが収まりが良いように思います。

燕三条ってどこにあるの?

燕三条は北陸地方、新潟県の中央に位置しており、上越新幹線の終点の新潟駅の一つ手前になります。東京から向かって新潟の入り口?的存在の越後湯沢からは、まだまだ進むことになります。

新潟県の全体図
燕三条は新潟県の中央

今回燕三条に行ってみたかった理由は、、、私の趣味の一つである「コーヒー」がきっかけでした。今ではコーヒーグッズが増えてきましたが、ドリッパー、コーヒースプーン、ドリップポットを燕三条製の銅製シリーズを揃えてしまうほど、メイドイン燕三条のものづくりに惹かれるものがあったからでした。銅製シリーズ以外でも珈琲工具のドリップポットもメイドイン燕三条。そんな、ものづくりの街に行ってみたいと思い、足を運んでみました。

まず初めに

燕市産業史料館

まず初めに行ったのが、「燕市産業史料館」でした。ここでは、名前の通り燕三条の伝統について知ることができます。ヤスリや銅器などの過去から現在にかけて長く製造している物の紹介や、現代産業まで幅広く展示・紹介しています。館内は確認したところ写真撮影は基本OKとのことでしたので、何枚か紹介したいと思います。

鎚起銅器の生成過程
職人の仕事場の再現
メイドイン燕の紹介
つばめモノづくりテーマパーク

槌目入れ体験

産業資料館へ行った理由の一つに、「槌目入れ体験」をしてみたいな!と思ったのがありました。せっかくわざわざ行ったは良いものの、「予約がいっぱいで体験できません」と言われては非常に残念なので、電話で確認したところ、「特に予約する必要はない」とのこと。当日ふらっと立ち寄ってもすぐに案内いただき、体験することができました。(団体客がいる場合はもしかしたら案内できない可能性もあるようなので、念入りに進めたい方は、事前の確認をした方が良いかも知れませんね。)ちなみに「槌目」って私は恥ずかしながら最初は読むことができず、、、「つちめ」と読みます。

いざ、槌目入れ体験開始!とのことですが、「結構大変、、、」と言うのが率直な感想でした。銅マグを型にセットして、トンカチでカンカン叩いていくと言うのが基本的な流れとなり、極端に力を入れる必要はないですが、20〜30分間叩き続けると言うのは腕に疲労が溜まる作業でした。更に、今回私は、銅マグ全体に槌目を入れようと思っていたので、隙間が無いようにトンカチで叩いていたので、目を凝らしながらと言うのも大変だなと思った点でした。

あまりこういう工芸品の体験でうまく行ったことはあまり無いのですが、自分なりにまずまずの出来上がりには仕上がったのではないでしょうか。銅は時間が経過していくと、「酸化」によって見た目が変化する現象が起こります。使用して行って味が出てくる様子も楽しみながら使っていきたいなと思います。

昼食 背脂ラーメン

産業資料館で槌目入れ体験をした後には昼食を、ということで燕三条の名物グルメである「背脂ラーメン」を食べてきました。この背脂ラーメンは街のご当地グルメとして、各店が競い合っているようで、まさに背脂ラーメンの激戦区!のようです。探せば多くの店がありましたが、私は産業会館からほど近い「ラーメン勝 燕店」へ行きました。

魚介と醤油をベースにたっぷりの豚の背脂が乗せられていて、それを太麺でいただく!コッテリとしてそうですが、意外と?あっさりとしていて後に残らない食べやすいラーメンでした。すごく特徴的だったのが、表面を背脂が膜で覆っているので、終盤まで熱々のラーメンが食べられるという点でした。少々猫舌な私ですが、最後まで食べ初めと同じように食べられたのはなかなか他のラーメンでは味わえない経験だったと思います。

工芸品散策

次に行ったのは、金物がお安い値段で購入できるという「ストックバスターズ」に行ってきました。今回事前の下調べで、ストックバスターズを知りましたが、燕三条に来る人はマストの訪問地なのか?結構自家用車が留まっていたり観光バスもあったりと有名な場所なんですね。店内は、撮影お断りとの記載があったので、外からの様子のみとなりますが、スプーン、フォークといった食器からボウル、トレーなどのステンレス用品、園芸用の作業用品まであらゆる金物がディスプレイされていました。幅広い種類の金物を取り揃えているので、その中からお気に入りのお宝を探してみてはいかがでしょうか。私のお目当てはというと、ステンレスマグと銅マグ(槌目入れ体験でもゲットしましたが、とても良さようなものがあったので、、、)を購入しました。

次に足を運んだのは、道の駅「燕三条地場産センター」へ行ってきました。こちらもまた、さまざまな金物が展示・販売されており、メイドインツバメに触れることができます。多くの道の駅を思い浮かべると、「地元の名産品が置いてあって、、野菜、魚、肉などの生鮮食品があって、、、」などの地元の食品スーパーみたいなものを想像していましたが、一画には伝統工芸の紹介があり、こちらは先に行った産業会館と似ている部分もあり、更には、訪問者向けの日用品の販売もあり(道の駅的なところ)、という作りになっていました。時間が限られるという型にとっては、こちらの訪問のみでも十分燕三条を知ることができるのではないでしょうか。

カフェ ツバメコーヒーへ

観光のお供には地元のカフェを!ということで燕三条のカフェは?とリサーチしてみたところ、「ツバメコーヒー」がヒットしました。名前の由来は燕市にあるからというシンプルですが、覚えやすく素敵なお名前ですね。地図をセットし向かいましたが、それほど難しい道のりではなく行けるかと思います。若干看板はあるものの、「ここで合っているかな?」と思いましたが、しっかりとありましたツバメコーヒー。

お店は入り口を入ると一見、本屋?美容院?カフェ?と迷いましたが、どうやら一緒に経営されているのかな?という感じがしました。カフェの席数はそこまで多くあるわけではないですが、今回は運良く入ることができラッキーでした。コーヒーは深煎りの「イヌワシブレンド」をチョイスしました。ちょうど良い深煎りの「ほろ苦感」とちょうど良いコクがとても美味しかったです。お店の顔かな?番犬のワンちゃんが可愛くお出迎えしてくれますので、また是非行きたいカフェになりました。

弥彦神社へ

ツバメコーヒーを出発して、燕三条観光の最終地点として、パワースポットとして知られる弥彦神社へ向かいました。簡単なご紹介までにはなりますが、神社の後ろにドン!と構えている弥彦山が圧巻でした。

まとめ

燕三条は、産業、グルメ、自然どれをとっても満足のスポットでした。今回は1日でのスケジュールでしたが、やや駆け足になった感もあったので、余裕を持って1泊2日でもよかったのではと振り返りもしています。コーヒーつながりで訪問し、知ることができた「モノづくりのクラフトマンシップ!」、メイドインツバメだけでなく、あらゆる道具に作り手の想いが込められていると思います。その心のこもった道具を使用して丁寧にコーヒーを淹れていきたいなと思います。